光検出方式とは物が燃焼すると、殆んどのものが5〜30サイクル毎秒の明暗のチラツキを発する。この特定の周波数のみをキャッチして増幅し、警報を発する方式を炎式という。主なる使用場所は機関室で気流に影響されない長所がある。
2・11・6 汽笛
船の警笛は海上人命安全条約、海上衝突予防法などで要求されている。汽笛の動力源としては空気、蒸気、電気などがあるが、電気式の代表的なものとして、モーターサイレン、ピストンホーン、エレクトロタイホン、ゼットホーン等がある。なお、空気を動力源とするエアホーン及び蒸気を動力源とするスチームホーンは何れも通常電磁弁によって操作される。
汽笛の吹鳴制御装置は信号発停機構に適合した電気制御回路を構成し、制御に必要な電気機器や自動信号装置などを配電箱に収納している。電動式サイレンのときは、モータの運転回路もこれに含まれ、一般に制御はタイムコントローラ、管制器、始動器等によるが、吹鳴操作は押ボタンスイッチで行われる。自動信号装置は、おもに霧中信号を発信させるもので、信号に応じた吹鳴、休止時間をあらかじめ設定し、これを反覆動作させる一種のタイマである。
図11・11及び図11・12はこれらの一例を示す。
図11・11 汽笛警報コントロールシステム(例)
図11・12 霧中信号用タイマの回路(例)
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